じょじのにっき

女児のブログです。百合の話がメインです。Vtuberになりました。

『君だけが光』(セール中だから買って!!!!!!)

こんにちは、大学という虚無にもそろそろ慣れないときつそう。女児です。

本日は女児の大変お気に入り百合ブックが半額セール中!とのことで早速紹介です。

 

  • 君だけが光
君だけが光

君だけが光

 

 「ダメ社会人ガールズラブ」という異色のシリーズ全10話と、高校時代の出会いから社会人になっての再会までを描いた「プレパラート」全話を完全収録した著者初のガールズラブ作品集。

ちょうど1年とちょっと前くらいに白泉社の楽園コミックスから発売されたシギサワカヤ先生の百合です。

内容は大きく分けて2つ。

爛れた女同士の関係を描いた「スプリングハズカム」から連なる全10話の社会人百合と女子高校生時代の出会いから大人になっての再会、という女の人生を描いた「プレパラート」全4話が収録されています。

 

まずは買いましょう。読みましょう。

 

以下は2編に関する女児の感想とかです。

  • スプリングハズカム

楽園のweb増刊(ここで読めます)で連載された作品です。既婚者とズルズルと関係を続けてしまうダメな女、美砂と不倫関係を続ける純香のお話。

駄目なのにそれでもつい逢瀬を重ねてしまう2人。純香に子供が出来たことを期に一旦は2人は別れるのですが……。

 

とにかく2人ともダメダメです。純香さんは既婚者なのに「お腹の子供が貴女の子じゃないのが残念」とか言い出すし、美砂さんは美砂さんで別れた後新しい恋人を作るも行為の最中に純香の名前をつい呼んでしまいます。よくあるやつだ……。

 

ここまで聞くとただのグダグダ不倫物語やんけ……と感じるかもしれませんがあながち間違いじゃないです。ですがその関係を続けるさなかでお互いがお互いを想いあうのがモノローグで告げられていくのが超尊い

 

そしてラスト、物語は急展開を見せるのですが……ここでは感動する終わり方だった、とだけ言っておきましょう。純香が産んだ子供視点での話も最後にあります。

 

楽園のweb増刊って1話当たりのページ数が少ないことが多いのですがその少ない中でも綿密に女と女の心の機微を描いたのが素晴らしい。

 

  • プレパラート

です。神作品です。本誌で前後編にわたって掲載。web増刊では高校時代の話と大人になった2人の「更にその後」の話が掲載されました。

陰キャ美術部女子の八田とクラスでもカースト上位の崎谷、本来なら交わることのない2人ですがとある事件により崎谷が一人ぼっちに、それからは良くと2人で過ごすことになります。

そしてなんやかんやあってまた一緒に過ごすことはなくなります。で前編が終了。いや、ネタバレとかするとあれだからさ! 別に面倒になってきたとかではないから!

この時点で尊さと切なさとやるせなさに満ち溢れて「ハァァ~……」となります。とにかく読んで尊いから!!!!!!!!!!!!!

 

そして後編、大人になった2人は再会するのですが……。

 

この作品は女の人生です。高校生と大人、両方を描いてるのがこの作品のオンリーワンなポイント。とにかく八田が重い。高校生の時のことを大人になってもずっと引きずってます。

そして質量がすごい。1巻の漫画の半分しか話は無いはずなのに濃厚な小説を読み終わったときのような読了感があります。とにかく心の奥深くに刺さる作品だと思います。

 

 

 

 

女児の語彙力がないのと文章力がないのとでなんかgdgdなレビューになってしまって申し訳ないのですが買いましょう。読みましょう。セールがいつ終わるかわからないからね!

 

  • おまけ1

百合ナビさんによると楽園コミックスの百合漫画が色々とセール対象になってるようです。この作品以外にお勧めは「不条理なあたし達」かなぁ。ハードボイルド百合です。

楽園コミックスは中々尖った作品が多くて面白いですよ。公式サイトなどを見て興味がわいた方は買ってみてはいかがかな?(年3回しか刊行してないからめっちゃ待たされるけど)

 

  • おまけ2 

シギサワカヤ先生の百合作品は百合姫の社会人百合アンソロジーの「ショコラ2」にも掲載されています。

ショコラ2 社会人百合アンソロジー (百合姫コミックス)

ショコラ2 社会人百合アンソロジー (百合姫コミックス)

 

「社会人百合」をテーマにした甘く、ちょっぴりビターなアンソロジー第2弾!
カバーイラストにはっとりみつる、コミックは樫風、桐山はるか、小鳩ねねこ、郷本、シギサワカヤ、しーめ、竹宮ジン、原百合子、森島明子、安田剛助という
豪華執筆陣によるオール描き下ろし♪

 内容はこれまた重い百合でさっくり説明すると亡くなった元カノの未完小説を書き上げる話。「プレパラート」にもあったのですが嫉妬によるすれ違いが本作の見所ですね。

相手のことがどんなに好きでも相手の能力的な部分に嫉妬してしまうのがつらい……というのは同性同士の恋愛ならでは。ま、この辺の話また今度。

 

しかしながら短編でここまで心に沁みる話を描けるシギサワカヤ先生もすごいしこれを「ショコラ2」の大トリに持ってきた百合姫編集部も偉い。

 

 

 

ふぅ。長々語りましたがシギサワカヤ先生はすごい!ということを兎に角伝えたかった。楽園web増刊でよくヘテロものを描いていらっしゃるようなので興味のある方はそちらも是非(無料だしね)。