3日ぶりにこんにちは女児です。少し間が開いてしまいましたがまあこれからはこんなペースでやっていくと思います。
ToHeartを買いました。
買った! pic.twitter.com/Kb8iXMVHhI
— 沢村女児 (@swmr42) October 10, 2019
女児が生まれるよりも前の、1997年の世界に戻ってピュアな恋愛を楽しんでおります。
それはそれとして今日はピュアな百合本をご紹介。
- みらいのふうふですけど?
中学への進学を機に3年ぶりの再開をはたした、ちさきとほのり。昔は気弱なほのりをちさきが支える関係だったのに、今は大逆転。心も身体も圧倒的成長を果たしたほのりに対し、まだまだお子様のちさきは、ほのりに対抗心を燃やしてヤキモキ。そんな、ちさきを見つめるほのりには特別な想いがあって…? まだ「好き」とすら言えない、みらいのふうふを描いた青春の1ページです。
百合姫コミックスから発売された野中友先生の描く中学生百合です。全2巻。
中学生を描かせたら野中友先生の右に出る者はいないと個人的に思っているのですが、本作でも「中学生」という高校生ほど大人じゃない、でも小学生ほど幼くもない多感な時期の女の子2人のやり取りが丁寧に描かれています。
メインキャラはほのりとちさきの2人。サブキャラとしてさわとやなぎが居ますが基本はメインの2人のみです。
この作品の魅力はありすぎて語れないのですが強いて言うならまずはピュアっピュアなところ(中学生だしね)。ひとつひとつのやり取りごとにお互い意識しちゃって……ってな部分が読んでるこっちまでキュンキュンさせてきます。
そして尋常じゃないほのり→ちさきへのLove。愛が駄々漏れ。国語の教科書を忘れてないのに忘れたと言って机をくっつけてもらったり、”間違えて”LINEに「すき」と送ってしまったりと大人しそうで中身は結構アレな娘です。
対するちさきちゃんはというとまあ鈍感なわけですが事あるごとにほのりのことを意識しているので読んでて安心感がすごいですね。大人ぶって調子こいてずっこけてるところも可愛いです(中学生だしね!)。
さて、軽いネタバレになるかもしれませんがこのお話は2人がくっついて恋人に……というとこまではいかずちょっと関係が進展したかな?くらいで終わります。それがまたいいんですよね。
ああこの話が終わっても2人の尊い日常は続くんだなぁ……と、2人がこれからどういう未来を歩むか想像するだけでニヤニヤします。タイトルで最終的にはちゃんとくっつくというのを示してくれているのも素晴らしいです。ストレスフリー。
長々語りましたがみらいのふうふですけど?の魅力をまとめるとこんな感じ。
- 初々しいやり取りにドキドキ
- キャラがかわいい!
- 未来が確約されてるので安心して読める
ストレスのたまった現代人にお勧め!とにかく尊いです。
本題はこの辺で終わりです。ここから先はこの作品や野中友先生についてもうちょっとお話を。
こぼれ話1
野中友先生ご自身がこの作品の同人誌として「みらいはふうふですけど?」と「ペットとわたし」を描かれています。
「みらいはふうふですけど?」は本編その後のやっぱりくっつくようでくっつかない本編同様もどかしいお話。最終話後のほのりちゃん攻めすぎ……。
この同人誌のあとがきでほのりがむっつり設定であることが明かされています。知ってた。また「***で******るし****るとき**だし」との記載が。
IQ700の女児が解読した結果これは「ちさきでオ………してるしえっ…するときタチだし」ですね。これは間違いないです。女の自慰行為大好き侍こと女児が言うんだから間違いない。間違いないんだ!
「ペットとわたし」はやなぎとさわのお話(なぜかメロンでは見つかりませんでした)。これはすでに付き合っている状態で始まるのですがこっちのカップルはこっちのカップルで面白い。タイトルに込められた意味も秀逸。この2人に関しては本編で出番が中々無いのでいい補完ブックです。
両方とも本編の雰囲気そのまんま百合濃度は上昇な最高ブックなので本編を読んで気に入った方は買っておいて得しかないです。いくとこまでいっちゃってくれよ!とは思いましたけどね、ええ。
こぼれ話2
野中友先生は「みらいのふうふですけど?」以前に2冊百合本を出されています。ちょっとだけ紹介。
『本当の私を好きになってくれますか?』勇気を出して告白した澄香先輩。 今日は、先輩が私の家にお泊りに来る日。準備はバッチリ!ひょっとしたら今夜先輩と・・・。 真面目な先輩・澄香と可愛い後輩・花乃のお泊り会を描いた表題作「ときめく、はじめての。」をはじめ幼馴染みや、小学校からの親友、隣に住むお姉さんとの恋など女の子たちの小さな恋の物語がつまった著者渾身の青春百合短編集です。
短編集。「みらいのふうふですけど?」連載開始ちょっと前の作品で雰囲気は近いです。女児的おすすめは「モノポライズ・ユア・タイム」ですね。幼い少女たちの初々しさと尊さよ……。
表題作「ときめく、はじめての。」や「グッドモーニング・イブ」のこれから一線を超えるぜ!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!という雰囲気も素敵。いくとこまでいってくれないのが野中友先生のニクいとこですね。
カップルばかりの共学校。女同士、浮いた話もなく、日がな一日ガールズトーク。そんなトキメキのない生活を送る、チユ、コノカ、イロハ、ネネに訪れた一つの恋の勘違い!?『Lalala Melody』他、描き下ろしを含め全7編を収録。おバカな日常から、ちょっぴり切ない恋ごころまで、著者が同人誌で発表してきた作品を、短編集としてポップにまとめ上げました。
こっちはちょっと昔の作品。同人誌作品をまとめたものですね。今は絶版ですが女児は運良く紙の新品が手に入りました。やったぜ。
この作品の中に野中先生の百合に対する価値観というか捉え方を感じることが出来るシーンがあるのですが語るとめっちゃ長くなりそうなので機会があったらまた。
こぼれ話3
百合姫の巻末インタビューによると野中友先生はアドラー心理学の目的論に沿って先にオチを決めてから百合を描いているそうです。どういうこと?
女児もそれを読んだときアドラー心理学について学ぼう!と思って大学で本を借りてきたのですが理解が難しくて諦めました。
wikiによると
目的論:全体としての個人は、生物学的には、個体保存と種族保存、社会学的には、所属、心理学的には、その人らしい所属、という目標のために行動する。
だそうです。どういうこと?
頭がちんぷんかんぷんになってきたので今日はこの辺で。ばいば~い。