じょじのにっき

女児のブログです。百合の話がメインです。Vtuberになりました。

『百合に挟まれて、エスパー!』と百合の第三者について

こんにちは女児です。

本日はこちらの作品の紹介&百合の第三者に関する考察を行いたいと思います。

突然心の声を“百合だけ”受信する能力を得た、落ちこぼれエスパー・銀。聞こえてきたのは友人・彩里(さいり)と恵夢(めぐむ)の甘々百合!? どうにか2人の恋を成就させたいが恋愛経験0な銀は、個性の強い生徒たちと交流して、2人が付き合うように尽力するのだった…。 

 

「百合に挟まれて、エスパー!」読後の感想

 

ということでまずはこちらの作品の感想から。こちらは楽園コミックスの「乙女ループ」などハイセンスなギャグマンガを得意とする鬼龍駿河先生による作品。

内容としてはスプーンを曲げることくらいしかできない落ちこぼれエスパーである主人公の銀が突然”百合に関することだけ”相手の心の声が受信できるようになり、友人の彩里と恵夢の両片思いな声が聞こえてきて(甘々すぎて)もう限界! じゃあ2人をくっつけよう! といった感じのお話かな。

 

作中内にはいろんな個性的なキャラと百合カップリングたちが登場。ラフで読みやすい&1巻完結で読みやすいので是非。あとヤングジャンプでの百合というのは少し珍しいですね。最近はジャンプでも百合が増えてきてて良い良い。

 

ということでやっと感想ですがまず主人公の銀が2人をくっつけようと奔走する姿が普通に良い奴で良かったですね。友情故に2人をくっつけたいのに当の本人たちは友情故に銀の存在があるのでこの関係性を壊したくない……というジレンマな状況に陥ってるのも面白かった。

 

個人的にはサイドのキャラたちも全体的に愉快なやつが多かったので楽しかったです。他人に百合をやたら布教したがる(俺たち的ポジションな)花園百合ながめ丸師匠(ペンネーム)(本名不詳)は「自分は百合の中に入りたくない」という確固たる意志を持っていて面白かった。

あと途中で登場する学園の仲良しカップル・瑞穂とひよりに関しても特にひより側の感情がなかなか複雑な感じだったのでここに関してだけで1巻作ってくれ……と思うくらい良いものでした。瑞穂ちゃんちょろかわいい。

 

物語の終盤では(こいつらのやりとり一生見ていたいな・・・)と思うくらい楽しい話だったので百合としても勿論わりと友情的な部分で熱くなれる作品でもありました。銀、お前良い奴だよ・・・。

 

 

 

と、いう感じですかね。ネタバレ極力排除しているので抽象的すぎて伝わりづらいかもですが購入の参考等になれば幸いです。まあ読みやすいので勧めやすいですね。

ここまででも十分1記事でいいくらいですがここからが本番なんだな。ということでここ以降では「百合と第三者」について少し語ろうかと思います。

 

 

 

百合と第三者について

 

さて、先ほど紹介した作品では主人公の銀が物語内で百合の観測者となり百合を観測する、あるいは干渉するといった内容のお話でした。現在に至るまでこのような「第三者として百合を楽しむ」といった作品はそこそこ発売されております。

ということで今回はそれに類する作品の紹介→それら作品群における共通点は何かというところを考察していきたいと思います。

尚、百合に恋愛的な矢印で参加してくる「三角関係」とは明確に区別されますのでそちらはご注意を……「ななしのアステリズム」とかね(名前挙げたかっただけ)。

 まあもちろんこの作品にも観測者的な要素は含まれるのですが、それを応援したりとかではなく自分の中で消化しているので、やはりそういう部分では区別できるのかなとか。

ということで以下から適当に作品をざっと挙げていきます。

 

 

 

 まあそこそこ古典寄りの作品だし女児もちゃんと履修してないのでどうかなとは思ったのですがこれを挙げずして百合観測作品を語ることは許されないでしょう。内容を知らない方向けに話すと百合好き男子が百合に関して話したりする作品です。タイトル通り。

ただ内容としてガッツリ百合漫画に対する考察をしていたりする部分は「作中内での百合観測」ではなくメタとしての視点ですし一応作中内で百合カップルが出て来たりはするもののこれを百合観測系作品と位置付けるかは少し微妙なところです。ということで紹介だけ。

 

 

 

 こちらの記事で一回紹介いたしました。双子の観測者として雪ちゃんが出てきます。この雪という存在が双子に干渉しすぎず離れすぎずでいい塩梅に関わってきています。

2人の仲が少し拗れてきても何とかフォローしてあげたり、2人が仲良くなっていることに関して少し寂しさを感じたりと百合的にもおいしい存在。第三者とはかくありたいものだな……。

 

後日談である番外編、追憶と消息に関しても雪に関して掘り下げられているのでぜひ買ってほしいですね!

 雪ちゃんは主人公という訳ではないのでこの作品自体が百合応援第三者をメインとした漫画ではないのですが、こういう一歩引いた立ち位置の人間がいると物語が引き締まる感じがします。

 

 

 

 こちらの記事で紹介しました。まあこの作品を紹介しないというのはあり得ないでしょう。詳しい作品解説は省きますが主人公の渡辺は周りの百合を観測、時には応援しつつギャルである吉岡との仲を深めていきます。

この作品は正に「百合を影ながら応援する」「自分も百合ん百合んする」のいいとこどりをしている作品なので今回の議題的には理想形の漫画かもしれません。

 

 

 

 『あのキス』でお馴染み缶乃先生の作品。短編集なのですがなんと男が主人公の百合作品が出てきます。内容としては幼馴染に好きな人が出来て……みたいな感じです。

応援したりみたいなのがあるわけではないのですが割と珍しい例な気がするので紹介しました。

 

 

 

男主人公で思い出したので紹介。こちらは主人公のキューピッドとしての側面が大きいです。またショタなので百合作品に男はちょっと……という方の嫌悪感も軽減できてますね。

 

 

 

 

(うまく貼り付けられてないですごめんなさい)こちらはゲーム作品。ちなみに成人向け作品です注意! 内容としては学校の百合カップルのキューピッドになっていこう、みたいな感じのお話です。

こちらもキューピッド的な側面が大きいか。視点もコロコロ切り替わるので第三者視点でも見つつ本人視点でも見つつ・・・といった感じ。

 

 

 

と、ここまで書いてきて自分が何の話をしたかったのか良く分かんなくなってきました(???)

ここいらで第三者が出てくる百合の良さについて纏めてみましょう。

 

 

 

百合に挟まらない女(あるいは男)が出てくる作品の魅力とは

 

①ズバリ、共感ができる、という部分にある気がします。例えば両片思いな百合漫画があったとして読者としては(早くくっつけよ・・・!)と思うわけですが作中に読者的存在である第三者がいることによって実際に「早くくっつけよ・・・!」というのを作中で明示してくれるわけです。読者の代弁ですね。

もちろんこれは状況の解釈の制限を引き起こしたり百合を間接的にしか味わえなくなったりなどデメリットともとれる部分ではあります。

この辺はメタ的な視点で百合を観測している作品、上記「百合男子」や「百合オタに百合は~」が該当しそうです。

 

②そして個人的に「ふたごわずらい」で感じたいい点としてはもう一点。友愛が感じられる部分にあると思います。実際雪が2人と仲良くしているシーンは見てて感動的なものがありますしそれはそれで友愛としての百合が感じられる気がしますね。

というかまあ、百合に限らずとも友愛はいいですよね……恋愛としての百合はキュンキュンできるのがいい部分ですが友愛はより感動があると思っています。自分がそういうのに弱いだけかな。

 

③? 最後にやはりキューピッドとしての存在がありますが……物語に深みを与えるというかキューピッドになること自体が物語の主軸になるのでこれはちょっと違うのかな。

 

 

 

やはり個人的には「ふたごわずらい」の雪ちゃんのような存在が好きなのでそういったキャラにフォーカスを当ててほしい感じはありますがでもそうなると③タイプのキューピッドになってしまうことが多いわけで……ジレンマです。

やはりそういう意味でも今回最初に紹介した「百合に挟まれて~」はほんとにバランスのいい作品だったと思います。

 

時には視聴者の代わりとして、時には友人として自ら読者に感動を与える「第三者」という存在。作品の潤滑油とも呼べるようなキャラクターたちに目を向けながら作品を読むのもオツなものだと思います。

 

 

 

なんか纏まりがない文になってしまいました……またちょっと修正するかもしれません。読みづらかったのはごめんなさいですがこういう視点で百合作品をピックアップするのは楽しいのでまた何か思いついたら似た形式の記事を書くかもしれませんね。

ほなまた。